屋根の劣化が気になるからリフォームしたいと思っていませんか?
屋根のリフォームにはいくつかあって、塗装や重ね葺き、そして今回紹介する葺き替えがあります。
屋根の葺き替えのメリット、いつ行うべきかの時期などを中心に紹介しますので、参考にしてみてください。
・屋根の葺き替えをするメリット
屋根の葺き替えをすることで住宅の寿命を延ばせるのが大きなメリットです。
屋根は常に外気にさらされています。雨風などを常に浴びることによって、どうしても経年劣化は避けられません。
劣化すると外気から建物を守りきれなくなり、構造そのものの劣化も進みます。
屋根の葺き替えを定期的に行えば、建物を雨風などから守れ、住宅の寿命そのものを伸ばせるわけです。
また屋根の葺き替えをすると耐震性が高まるメリットも期待できます。
例えば、少し古い家屋の場合、瓦葺きの屋根が多いでしょう。
瓦は強風などに耐える強度に優れる一方で、重量があります。
重量のある屋根の場合、地震が起こると揺れの大きくなる傾向がみられます。
頭が重い(大きい)わりに支える足が細い、といった姿を思い浮かべるとグラグラしやすいイメージは想像つきやすいと思います。
近年ではスレートや金属屋根も登場していて、屋根の強度は保ちながら軽量化が進んでいます。このような屋根に変更することで、耐震性を高められます。
また屋根の葺き替えをすることで、雨漏りなどの問題を解決できることもメリットと言えます。
・屋根の葺き替えをするデメリット
屋根の塗装や重ね葺きがあると冒頭で紹介しましたが、これらと比較すると屋根の葺き替えは費用が多くかかることがデメリットになります。
屋根材の費用だけでなく、旧来の屋根材の撤去費用もかかるからです。
また工事が大掛かりになりますので、近所迷惑のかかる可能性も考えられます。
前もってあいさつ回りをしておくことが大切です。
屋根の葺き替えの場合、従来の屋根材を撤去します。
タイミングによっては、この工程の時にあいにく雨が降ることもあり得ます。
そうなるとむき出しの天井に雨が吹きつけることになります。
もちろん対策を講じますが、雨漏りを起こすリスクはどうしても高くなります。
タイミングについては、どのような部材を使っているかによって変わってきます。
スレート屋根は以前20年程度が寿命の目安といわれていました。
しかし2005年以降、アスベストを使用しなくなったため寿命の短くなる傾向がみられます。
7~15年程度経過したら、一度専門家に確認してもらって、交換すべきかアドバイスを受けましょう。


トタン屋根はあまり耐久性には優れていません。
5~10年が一つの目安になるでしょう。
さびてしまって全体的に赤茶色に変色していれば、葺き替えのタイミングに来ているといえます。


このように部材ごとに寿命は異なります。
雨漏りをしてからでは遅いですから、早めに葺き替えやメンテナンスを始めるのがおすすめです。
屋根のリフォームをすべきタイミングは、劣化が目立ってきた場合です。
【 天井の雨染み 】
天井に変色がみられるようであれば、雨漏りの発生している可能性が高いです。
屋根に重大な劣化がみられる証左ですから葺き替えを検討しましょう。
天井が黒っぽく変色しているようであれば、カビの発生している恐れがあります。
カビが発生しているのは天井の湿度が高いということになるので、これもまた雨漏りの起きている可能性を疑ったほうがいいでしょう。
スレートや日本瓦の場合、劣化が進むとひび割れの発生することが多いです。
1か所程度であればまだいいですが、多数ひび割れが発生していれば、屋根全体の劣化が進んでいる可能性が高いと判断できます。
屋根を触ったときにチョークのような白い粉が付いてくる現象をチョーキングといいます。
これは塗膜の劣化が原因で起こります。
塗膜には屋根を雨風から保護する役割があります。
チョーキングの起きている屋根は、この塗膜の働きが不十分で屋根の劣化が進みやすいので葺き替えを検討すべきです。
築年数15年以上経過していて、特別それまでメンテナンスを何も行っていなければ、屋根の劣化の進んでいる可能性があります。
葺き替えを含めたリフォームを検討しましょう。
屋根材の老朽化が進むと、雨漏りなどの症状が現れやすくなります。
築10~15年程度経過したところで、一度専門の会社に屋根の状態を確認してもらうことがおすすめです。
