「素敵な部屋にしたい、おしゃれな部屋にしたい。あれこれリフォームを考えているけれど、どのようにしたら思い通りの部屋になるだろうか」と悩んではいないでしょうか。
実は、おしゃれな部屋を作るにはコツがあります。
今回はリフォームでおしゃれな部屋にするために最初にやっておくべきことや、おしゃれなリフォームをする方法・ポイントについて解説します。
また、実際の例も紹介するので、リフォームを成功させたい人はチェックしておきましょう。
おしゃれなリフォームのために最初にすべきこと
おしゃれなリフォームをするためには、最初にコンセプトを決めることが大切です。
思いつきでリフォームを進めてしまうと、納得できない工事になる可能性があるからです。
新しい暮らしに胸を躍らせていたのに、想像と違ったものができあがってはがっかりしてしまいます。
そのためにも、まずは自分が求めるイメージがどのようなものかを明確にしておくようにしましょう。
たとえば、ナチュラルやモダン、カフェスタイルといったタイプに大きく分けて検討していくのがコツです。
ナチュラルスタイルでは、自然の素材を生かした温かみのある空間が作れます。
暮らしに安心やぬくもりを感じたいと思っている人は、ナチュラルなタイプがぴったりです。
モダンスタイルは、クールでおしゃれな雰囲気を求めている人に向いています。
壁紙に暗いトーンを持ってくることで、落ち着いた印象の部屋になるのです。
カフェスタイルは、いかにもカフェにいるかのようなイメージの部屋を作ります。
ひとつひとつのアイテムにこだわり、カフェによくあるキッチンカウンターなどを設置すれば、一気にカフェ風の雰囲気になるでしょう。
このように、タイプによって部屋のイメージがガラッと変わります。
そのため、細かい部分はあとから考えるにしても、大まかなイメージを持っておくことで理想とかけ離れたできあがりになるのを防げます。

おしゃれなリフォームにする方法のひとつに、色を統一する方法があります。
おしゃれな空間を作るためには、配色に気を付けることがとても重要なのです。
全体をどれだけおしゃれに整えても、配色に失敗すると一気に違和感のある部屋になってしまいます。
配色を考えるときは、「部屋の基本になる色」と「メインで配色する色」「アクセントにする色」の配分をバランスよく配置するようにしましょう。
比率としては、7割:2.5割:0.5割というバランスが理想的です。
どのような色を使うかは、色の持つ効果で考えてみるといいでしょう。
たとえば、明るい色で統一すると、部屋が広く見えておしゃれになります。
明るい色は膨張色と呼ばれ、部屋を大きく見せたり開放感を抱かせたりする効果があるのです。
逆に、暗い色は収縮色と呼ばれ、引き締めて見せる効果があります。
そのため、暗い色を使うときは、家具などのアクセントとして使うのが向いているのです。
床を明るい色にして家具を暗い色にすれば、より一層暗さが引き締まり高級感が出せるという効果もあります。
このように、配色を考えるときには上手に色を組み合わせ、統一感を出せるように気を付けましょう。
統一感があることで、ぐっと部屋のおしゃれさが増してくるのです。

たとえば、間仕切りを減らすことで見通しがいい部屋を作ることができます。
開放感のある空間を作ることで、光や風が隅々まで届きやすくなるというメリットもあるのです。
また、狭い和室は壁をなくして広いLDKにすると、おしゃれな空間に変わります。
よくあるのが、リビングに隣接する「使用していない和室」をリビングに含めるリフォームです。
和室をリフォームして間仕切りをなくすことで、リビングが広く使えるようになります。
「万が一のために部屋として残しておきたい」のであれば、間仕切りを引き戸にしておくのがコツです。
普段は取り払っておくことで広々としたリビングとして使うことができ、必要なときには小部屋になるのでとても便利です。
耐震の関係で取り払うことはできない壁がある点には注意が必要です。
構造上で強度を持たせた壁の場合、壁の中に筋交い(柱と柱の間に斜めに入れられた部材)を持つものがあります。
壁が残ってしまうのであれば「リフォームの意味がないのではないか」と考える人もいるかもしれません。
このような場合、壁のままとするのではなく柱と筋交いだけを残して壁を抜くことで圧倒的に開放感を出せます。
選択肢として考えてみてもいいでしょう。

おしゃれなリフォームをするには、照明の工夫も欠かせません。
おしゃれなカフェや高級ホテルなどを見てみると、照明の配置にとてもこだわっていることが分かります。
つまり、照明の工夫をすることでおしゃれな空間を作り出せるのです。
たとえば、間接照明などを取り入れて、光による変化を演出すると素敵な印象になります。
ダウンライトもおしゃれな空間作りに効果的です。
間接照明とダウンライトをどちらも取り入れることで、メリハリがあり、ゆったりとできる部屋を作ることができるでしょう。
一般的には、シーリングライトと呼ばれる部屋の天井の中心から全体に向けた照明が使われがちです。
しかし、おしゃれなリフォームをしたいのであれば、照明にこだわるのがポイントです。
好みで明るさを調節できるようにしておくことも照明でおしゃれな空間を作り出すコツです。
光の強さというのは人によって感じ方が違うため、実際に生活して初めて、思っていた明るさと違うことに気付くこともあります。
そのようなギャップを感じてしまったときのために、調光器などで調整できる照明を選んでおくといいでしょう。
その際には、最初に明るめのワット数を選ぶのがコツです。
後から「明るくしたい」と思っても難しいですが、暗くする分には調光器で簡単に調整ができるからです。

おしゃれなリフォームをするためには、センスがよくて収納力もあるデザインにするのがポイントです。
たとえば、壁紙を交換するだけでもおしゃれな効果が大きくなります。
年数が経ってくると、壁紙そのものの劣化や柄パターンの古さなど、多少なりとも古い感じが出てきてしまうのです。
壁は部屋の面積の多くを占めるため、部屋の印象に与える影響は大きいのです。
逆に言えば、壁紙を変えるだけで一気に新築と同じような雰囲気を作り出せるのです。
余裕があれば壁面収納を考えてみてもいいでしょう。
おしゃれで収納スペースも確保できるので、壁面収納はリフォームするときに人気のあるものの1つです。
階段下などを収納スペースに変えるのもいいでしょう。
「見せる収納」はものを収納するだけでなく、部屋をおしゃれに見せられるため、メリットばかりなのです。
床材を上質のものにするのもいいでしょう。
壁紙同様、床も部屋の大部分を占めているため、よい素材のものを選ぶだけでも部屋がぐっとおしゃれになります。
シンプルモダンでおしゃれなリフォームを目指すのであれば、白を基調にインテリアなどでアクセントを付けるのがポイントです。
このポイントを押さえるだけで、落ち着いたシンプルモダンのデザインになります。
いかにも、シックな高級マンションのような部屋が作れるでしょう。
照明などはできるだけ控えめになるようにすることが大切です。
すっきりとした空間にコントラストが効いた色使いをすることで、おしゃれなシンプルモダンの部屋が完成します。
また、家具を赤などのビビッドカラーにすれば、ポップな印象になるでしょう。
カジュアルさを出したいときには、ビビッドカラーを取り入れるのがコツです。
部屋のイメージを変えたいときには、アクセントとなる色を使い分けるようにしましょう。
それさえ押さえれば、気分によって部屋の雰囲気をチェンジできるのでとても便利です。

トレンドのおしゃれなカフェ風のリフォームをしたい場合、インテリアに明るい色を用いるのがコツです。
カフェ風の空間作りをするためには、温かみがありながらもすっきりした雰囲気になるよう気を付けましょう。
また、床材には親しみやすさのあるパイン材がぴったりでしょう。
その際、よりカジュアルな雰囲気を作るためには、節があるものを選ぶのがポイントです。
細かい部分にも気を配ることで、部屋がおしゃれなカフェのような印象になります。
部屋全体がシンプルな分、カフェのようなアイテムを取り入れることで一気に雰囲気が変わるのです。

リフォームを扱っている会社はたくさんありますが、それぞれに得意なものが異なっています。
デザイン性を重視するのであればインテリアデザイナーがいるリフォーム会社を選ぶようにしましょう。
「おしゃれさ」を重視するのであれば、要望に近いデザインをしてくれる「インテリアデザイナーがいる会社」がぴったりなのです。
インテリアデザイナーがいる会社は、デザインに特化したリフォームの経験やノウハウを持っています。
そのため、理想どおりのリフォームができる可能性が高くなるのです。
さらに、家具などのコーディネートまでしてくれるところであれば、簡単におしゃれな部屋を手に入れられます。
リフォームをするときには、最初に自分のイメージを明確にすることが大切です。
まずは要望をしっかり伝えて、イメージ通りのリフォームを目指しましょう。
また、こちらの要望に対してさらにプラスとなる提案をしてくれるところであれば、より理想的なリフォームができます。 
会社選びはリフォームにおいて重要なポイントなので、慎重に選びましょう。